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妊娠中の運動について

筑波大学名誉教授  目崎 登先生

妊婦さんの運動は、強度や頻度が大切

「ややきつい」「やや楽である」と感じる程度の運動を、週2〜3回行うようにします。運動の強度が強すぎると、子宮収縮を誘発しやすくなり、切迫流早産を引き起こす危険性が生じます。また、運動に伴い血液が手足の筋肉に集中すると、子宮血流量が減少し、胎児が低酸素状態に陥りやすくなります。このようなリスクを避けるためには、適切な運動強度、実施時間を守ることが大切です。

運動強度

  • 心拍数で毎分150拍以下、自覚的運動強度は「ややきつい」以下
  • 比較的長時間継続して行う運動は「やや楽である」以下

実施時間

  • 午前10時〜午後2時頃(子宮収縮が少ない時間帯)
  • 運動習慣の少ない妊産婦は週2〜3回以内が望ましい
  • 1回の運動時間は60分以内が目安

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妊娠中に運動を行う場合は、体温上昇に注意

いちじるしい体温上昇は、胎児への悪影響や早産の誘因になります。高温多湿の環境を避け、運動中に体温が上がってきたと感じたら、運動を中止しましょう。

真夏の炎天下や高温多湿のような環境で激しい運動を行うと、体温が上昇します。いちじるしい体温上昇は、妊娠初期では胎児に悪影響を及ぼす危険性があり、また妊娠後半期では子宮収縮が起こりやすくなり、早産の誘因になります。高温多湿の環境や直射日光下、反射の強い道路などでの運動を避け、十分な水分補給をこまめにすることが大切です。また、運動前に体温を測定し、37.5℃以上の発熱がある場合は原則的に運動を中止します。運動中でも体温上昇に伴う異変(筋肉のけいれんや多量の発汗など)を感じたらすぐに運動をストップしましょう。

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※運動をする際は、かかりつけ産婦人科の主治医にご相談ください。 
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アナログ版基礎体温表(PDF)